奥様はHSP

夫の目線から見たHSP奥様との生活を綴っていこうかと

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへ

娘の不登校とHSCについて

X(Twitter)でもちょこちょこ書いてましたが小学生の娘は不登校気味のHSCさんです

 

HSC故に心が疲れやすく、学校を休みたくなることもしばしば

教室に着いてもすぐには気持ちが切り替わらずたまに別教室で勉強してたりします

 

今回はHSCと不登校について書かせてもらいます

 

 

 

HSCとは何か?

HSC(Highly Sensitive Child)とは感受性が高く敏感な子を指す用語です。 5人に1人の割合で存在するとされ、音や匂いに敏感で、にぎやかな場所や集団行動が苦手といった傾向があり、HSP(Highly Sensitive Person)の子供バージョンと考えて差し支えないみたいですね

 

 

HSCと不登校との関連について

HSCと不登校の関連性については以下の点が思い当たります

 

1. 刺激への過敏さ

HSCの子供は外部の刺激に敏感に反応する傾向があります。この刺激への過敏さが、学校環境での騒音や社交的な子供達に対処するのを難しく、不登校の一因になることも。

 

2. 感情的な負担

感情が豊かで深く、友人関係や先生との関係にストレスをより強く感じることがあります。このため、感情的な負担が不登校の要因となる可能性があります。

 

3. 社交的なストレス

不登校は、学校での社交的なストレスやいじめから逃れるために選択することがあるため、HSCの子供が不登校になるケースもあるとのこと。

 

4. 学業のプレッシャー

学業のプレッシャーに敏感に反応し、成績の期待に圧力を感じることがあります。この圧力が不登校の一因になることがあります。

 

不登校とHSCの子供の関連性は個々の状況によって異なります。不登校の理由は多岐にわたり、HSCがその一因となる場合もあるだけでHSCの子が必ずしも不登校となるわけではないことを理解しつつ、不登校の主となる問題を理解し、子供のニーズに合わせたサポートと対処策を見つけることが重要だと思います。

 

 

HSCと不登校についての実体験

カウンセラーや精神科医でも無いので実体験から参考にしてもらえたらと思います。

 

(実体験その1)

幸いなことに娘と我々夫婦の関係性は良好ですので、色々と話し合うことは出来ています。娘が休みたいと伝えてきた時に学校に行くことを急かさずにゆっくり話してみたら

 

「同年代の子供が多くいると気をつかって疲れる」

「声が大きい先生が怒ってる声が自分に対してじゃなくてもすごく嫌な気持ちになる」

「誰かが怒られていると自分も同じように怒られるかもと不安になる」

「授業中に同級生から間違いを指摘されたり、声が小さいと言われるのが本当に嫌」

 

などのことを伝えてくれました。

まさにHSCですよねこれ(笑)

この言葉でうちの子はHSCと確信できましたね

 

(実体験その2)

まだ無理強いは良くないと認識できていない頃ですが、登校を渋っていたので半ば強引に学校まで一緒に行ったのですが、下駄箱で何も話さなくなった上に一歩も動かなくなりました…。

 

完全に心を外界からシャットアウト

 

これは子供も親もかなり辛い状態になってしまうのです

 

結局は遠回りのようでいて、ゆっくり時間をかけて心を落ち着かせて子供から話せる状態を作ってあげた方が登校まで持っていくのが早いみたいです。

 

(実体験その3)

いわゆる『良い子』でいようとする傾向が非常に強く、些細なことで批判された、否定されたと思ってしまっているようです。

 

実際には

・挨拶したのに向こうは挨拶してくれなかった。嫌われてるのかな…

 →実際は何かに夢中になっていて気が付かなかっただけ

 

・トイレに行っていて授業の開始に遅れて友達に「どうしたの?」聞かれて注意されたと思った

 →友達は純粋な疑問を聞いただけ

 

・授業中に指されて問題を答えたが間違ってしまい同級生から「違いまーす」と言われ人格まで否定さてた気分になってしまう

 →小学生の男の子なんて誰か間違うとそんな感じですよね(笑)

 

自分の『良い子』の想像から脱線してしまうと「否定」や「嫌われた」となり集団が怖くなってしまうのですね

 

 

家庭でのHSCの子供との向き合い方

我が家では妻はHSS型HSEの傾向が強く、私も妻もHSCについて理解があったためにHSCの兆候が見られた頃から不登校と関連して以下のことに気をつけて娘と接してました。

 

1.無理強いはしない

子供は(大人もかもしれませんが)自分の考えや心の状態を上手く言語化できなかったり、もしくは何も言えなかったりします。特にHSCさんは「これを言ったら怒られるかな」「他の子は出来ているからこれは理由にならないのかな」なんて考えてしまい、黙りこんでしまったり…

 

なので、無理に学校に行かせたり強引に学校に行かない理由を聞き出そうとしないようにしてました。

 

2.天候不順の時は心も不純

妻もそうなのですが、天候不順が続いたり急な気圧や気温の変化で心身ともに崩れてしまいがちです。私でもちょっと頭痛がする時は、感覚が敏感なHSP、HSCな方にはなかなか辛い状態だったりします。

 

そのような日は無理はさせずにゆっくりと様子を見ることにしています。

 

3.心のリフレッシュの日を設ける

周りに必要以上に気を遣ってしまうHSCさんは、抱えている不満や我慢している事などを内側に溜め込んで吐き出せなかったりします。大人でも色々と抱え込んでしまうと病んでしまいますよね。HSCの子は親にも気を遣ったりするので表面上は楽しそうに見えることもあり気をつけないといけません。

 

うちでは月に2回くらいは子供が目一杯好きなことに費やせる日を設けて心のリフレッシュ&リセットを心がけています

 

4.一人時間も大切にしてあげる

HSPさんと同じように、一人の静かな時間も結構大切です。

1日30分〜1時間くらいは大きな物音や雑音、他人に干渉されず気を使わない、何の刺激も無い時間を大切にしてあげることで心の落ち着かせてあげてます

 

5.辛そうな時は理由を聞かない

辛い時は防衛本能なのか心がオーバーヒートしているのか、心の扉が完全に閉まってるように感じることがあります。そんな時は「何か辛いんだね、ゆっくりみようか?」くらいの声掛けくらいにして子供から話すまで待ちました。

 

親としては問題を解決してあげたくて凄く話しかけたいのですが、ここはひたすら我慢してました(笑)

 

 

最後に…

HSCと不登校の関連性の複雑さ

HSCの子供にとって、多種多様な子供たちとの集団生活、大きな物音や声、勉強や親以外との大人(先生たち)との関わりなど、学校という環境がストレスを受けやすい環境であると認識しておく必要はあります。

 

誤解してほしく無いのが、HSCだから不登校になるわけではありませんし、親の育て方でHSCになるわけでもありません。もちろんHSCの子供でも表面上は問題なく登校して友達とも仲良くして学業も問題ない子が多いと思います。

 

ただ、良い子でいようとする傾向が強いので表面上は問題なく見えるけども、問題やストレスを内包していて些細なきっかけで不登校となる要因を抱えている子供なんだと認識しておくのが大切だと思うのです。

 

愛と理解に基づくサポートの重要性

親であれば子供に愛があるのは私なんかが言うことでは無いですよね(笑)

なので必要なのはHSCの傾向がありそうだな、と考えることができる観察力とHSCに対する理解、あとは大人の理屈を言いたくなる衝動を抑えて待つ忍耐力だと私は実体験から強く思うのです。