奥様はHSP

夫の目線から見たHSP奥様との生活を綴っていこうかと

ブログランキング・にほんブログ村へ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ HSPへ

HSPとPMSの組み合わせは大変ですよね💦

妻はHSPの上に若年性更年期障害が始まっており、生理前のPMS期間に入ると精神的にかなり厳しく(精神面の不調が強いのでおそらくPMDD)、自分でもコントロール出来ないような精神状態になります。

 

(私の奥様はHSS型HSEですが今回は広義の括りでHSPと書かせていただきます)

 

 

感受性が高い人がPMS期間にどのように適応していけばいいか、我々夫婦の場合をケーススタディにして貰えばと思い、HSPPMSについて書かせてもらいます。

 

 

HSPやHSS型HSEについては以前に書かせてもらってますのでそちらを参考にしてください。

 

pomu-koko.hatenadiary.jp

 

 

 

 

PMSとは何か?

 

PMSは「月経前症候群」(Premenstrual Syndrome)の略で、女性が月経(生理)の前に経験する身体的および精神的な症状の総称です。これらの症状は通常、月経周期の最終段階で現れ、月経が始まると症状が軽減するようです。一般的なPMSの症状には、イライラ、疲労感、腹部不快感、頭痛、過食または食欲不振、感情の不安定さなどがあるようです。

 

 

ただし、人によって症状の出方は異なり、PMSをほとんど感じないこともあります。 PMSは生理学的な変化によって引き起こされ、ホルモンの変動が関与しています。

 

 

PMDDとは何か?

 

PMDDは、「月経前不快気分障害」(Premenstrual Dysphoric Disorder)の略で、PMSの一種ですが、より深刻な症状を含む状態です。PMDDは、感情や身体的な症状が非常に強く、生活に大きな影響を与えることが特徴的です。

 

 

PMDDの症状には、強い気分の波、深刻なイライラや怒り、落ち込みや絶望感、睡眠障害、集中力の低下、身体的な不快感などが含まれます。これらの症状は通常、月経周期の最終段階で急激に現れ、月経が始まると症状が軽減するとされ、その辺はPMSと一緒ですね。

 

 

PMDDは、ホルモンの変動に対する神経系の反応が強化された結果として考えられています。

 

 

 

どうしてHSPPMSPMDD)がより辛く感じる?

 

HSPという人が持ち合わせる気質の概念の一つが、PMSとどのように関係するのかの深い研究などはあまり無いようです。ただし、精神科の外来などでHSPさんがPMSを辛く感じる方が多い傾向があるという報告があるのも事実です。よって科学的根拠というより統計的なものと考えてもらえればと思います。

 

 

HSPは外部からの刺激に敏感であり、感情も深く処理される傾向があります。これがPMSとどのように関連するかは、個人差が大きいですが、以下のような要因が考えられます。

 

 

1. 感情の増幅

PMS期間中にホルモンバランスの変化により神経系の反応が強化され、感情がより強くなるため、HSPの方の「他人の感情に敏感」「高い共感力」「過度な自己犠牲」などが助長されイライラや不安などの感情が通常よりも強くなることが考えられます。

 

 

2. 外部刺激への反応

HSPは外部の刺激に過敏であるため、PMS期間中における自身の行動や感情、環境の変化やストレスが、元々が強い感受性にさらに良くない影響があると思われます。

 

 

3. 日頃からストレスを溜め込みやすい性質

HSPさんは普段から様々なストレスを抱えて生活しています。学校や仕事での出来事、友達や同僚や上司部下との人間関係に悩んだり、HSP特有の繊細な気質に悩んでストレスを溜め込んでしまう傾向が強いです。そうしたストレスを溜め混みやすい人は、PMSが悪化しやすい傾向があるようです。

 

 

ただし、これらは一般的な傾向であり、全てのHSPが同様にPMSに影響されるわけではありません。個々の体験は異なり、症状の程度も個人差があります。

 

 

実体験

我々夫婦の実体験ですので皆様に当てはまる訳ではありませんが参考にしていただけたら幸いです。

 

(その1)空返事は危険!

すごく単純に言ってしまえばPMS期間中はHSPの気質が大幅にレベルアップしてる状態と言えます。

 

 

私の悪いところなのですが何か作業してたりテレビを見てたりすると空返事することがあり、空返事は「私の話なんて聞いてないのね」「私といるとそんなに退屈なのかな」などの不安を強烈に助長させてしまっていたようです。

 

 

(その2)飲酒は厳禁!

心のリフレッシュやストレス発散に適度のお酒は良い手助けになることも多いですが、PMS期間中の深い飲酒は禁物。深酒により精神がより強く刺激されてイライラや怒り、不安がより強く発露されます。

 

 

私たちはストレス発散になればとカラオケに行き、テンションが上がってしまいつい深酒になってしまい妻が手に負えない状態に…(泣)

 

 

それからはPMS期間はお酒は嗜む程度に抑えてます。

 

 

(その3)察して欲しい気持ちがMAX!

PMS期間中は心身ともに疲労感があり、より相手に自分の状態を正確に伝えるのがしんどくなっているようです。そのためにちょっとした言葉だけで相手に察して欲しい状態になり、理解されないと更にイライラして負のスパイラルに堕ちていくという悪循環…

 

 

私も察する能力が低いので「何を言ってくれてもいいから辛いならちゃんと伝えて欲しい」なんて言ってしまっていたのですが、これが全くの逆効果。PMS期間中はちゃんと伝えることが辛いのです。

 

 

(その4)夜の営みは重要かも?

ホルモンの安定的な供給は精神的な安定にも重要。

 

 

セックスレスでも女性ホルモンは供給されますが、共感・絆ホルモンとして知られるオキシトシンや、幸せホルモンとされるセロトニンはセックスでも分泌されます。これにより幸福感や安心感を得られるようです。

 

 

また、PMS期間中は自己肯定感も強烈に低下してるのでスキンシップが無いことで不安感が高まり浮気を疑ったり、女性としての自信喪失になっているようです。

 

 

私はPMS期間のセックスは避けた方がいいのかと勝手に思い込んでいましたが、これも全くの逆効果。むしろ適度なスキンシップはPMSの症状緩和にかなり効果がありました。

 

 

改善策

先にも書きましたがPMS期間中はHSP気質がレベルMAXまで強化されていると考えています。よってパートナーとして個人の改善策もHSPさんへの接し方をレベルMAXまで強化するのが良いと思われます。

 

 

以前にHSP妻に実践していることを書いてますのでご参考になれば…

 

 

pomu-koko.hatenadiary.jp

 

 

また、PMSも症状が強い時やPMDDなどで生活にかなり支障がある場合は医師に必ず相談してください。神経系の薬や軽い抗うつ剤で症状が緩和するようですので無理な我慢は禁物です。

 

 

最後に…

HSPPMSに限らず夫婦であれば重要なことですが、お互いの相互理解と愛情が本当に大切です。パートナーの状態を察することは愛情があってこそ些細な変化も気がつけると思うのです。

 

 

逆にそこまで仲良くない同級生や会社の同僚がHSPさんだとしても、HSPさん特有の自己主張をあまりしない気質もあり、気がつけずにスルーしてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

 

HSPさんのPMS期間は相互理解と相互の信頼があってこそサポートすることも出来るので、まずはそこまで人間関係を築くことが大事ですね。